女性の脚

水虫にはさまざまな種類がありますが、中には爪水虫のように外用薬が効きにくいタイプも存在します。そこで有効なのが内服薬です。内服薬を使うことにより、一般的な外用薬が効かない水虫にも対処することができます。その水虫治療のための内服薬の代表格となっているのがイトリゾールです。イトリゾールを使うことにより、白癬菌を除去することが可能となっています。そんなイトリゾールの特徴や効き方について詳しく解説していきます。

イトリゾールは内服薬

イトリゾールは内服薬です。水虫薬といえば、患部に塗る薬というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかしながら爪水虫などは外用薬での対処が難しいケースもあります。そこでイトリゾールのような内服薬が使用されることも多いです。イトリゾールは内服薬なので物理的に塗りにくい位置にある水虫の治療にもうってつけといえるでしょう。また、角質増殖型の水虫の場合は皮膚が厚くなって薬の成分が届きにくくなります。その場合も内服薬であれば効果を発揮できる可能性が高いです。

イトリゾールの主成分はイトラコナゾールであり、剤形は基本的に黄色のカプセル状態になっています。トリアゾール系と呼ばれる抗真菌薬であり、真菌の細胞膜の合成を阻害することで白癬菌やカンジダ菌に対処することができます。イトリゾールを水虫治療に使用するときは1日に1回、50㎎から100㎎を経口投与するのが一般的です。年齢や症状によって増減をすることがありますが、医師に処方された場合はその量を確実に守ることが大切です。

イトリゾールは基本的に経口投与するものですが、注射による投与をすることもあります。ただし、爪白癬の場合は1日に2回、200㎎ずつを投与することが推奨されています。そのような服用を1週間行った後、3週間休薬することを数回続けます。これはパルス療法と呼ばれる方法であり、薬の効果による体への負担を踏まえた療法となっています。

イトリゾールは効果の大きい水虫薬となっていて、その分飲み合わせなどには注意しておく必要があります。例えばピモジドやキニジン、トリアゾラムなどを投与している場合はイトリゾールの効果に何らかの影響を与えてしまうと考えられます。それゆえに同時期に飲まないことが大切です。また、過敏症や肝臓障害、腎臓障害などがある方も基本的にイトリゾールを飲むことができません。その場合は医師と相談して、飲み合わせる上で問題のない薬を処方してもらいましょう。イトリゾールと飲み合わせることができない薬は他にもあるので、医師に処方してもらう場合はその時点で常用している薬を全て伝えることが大切です。

イトリゾールは内服薬なので外用の水虫薬とは異なる副作用があります。具体的には肝機能への影響、発疹、下痢、浮腫などが挙げられます。軽微な症状であれば問題はありませんが、生活に大きな影響を及ぼす副作用が表れた場合は服用を中断する必要があります。肝臓の機能が弱っている方の場合は、服用後に肝臓の検査を受けるようにしましょう。服用薬である分、体への影響が大きいので妊婦の方は飲むことができません。高齢者の場合には慎重な投与が求められます。一方で外用薬では治らなかった水虫を治せる可能性があるなど、メリットも大きいのがこの薬の特徴です。

水虫の症状があまりにも重い場合はイトリゾールと外用薬を組み合わせて使用するケースもあります。しかしながら、自己判断で医師に処方された内服薬と、市販で売っている外用薬を組み合わせるのは得策ではありません。あくまで医師に相談した上で治療の方法を決定するようにしましょう。

イトリゾールを使う際には自身の症状が水虫かどうかを確認しておくことが大切です。病院では白癬菌の有無をすぐに調べられるので、水虫になっているかを簡単に診断できます。診断を受けた上で適切な処方をしてもらうことで、効率よく水虫を治療していくことが可能となります。

内服薬がどうして水虫に効果を発揮するのか

外用の水虫薬は患部やその周辺に塗ることによって効果を発揮します。内服薬の場合はどうやって効くのか、なかなかイメージしにくいという方も多いかもしれません。実は水虫薬の内服薬と外用薬に配合されている成分には大きな違いがなく、どちらも白癬菌に対する抗菌作用があります。

しかしながら、白癬菌への届き方がそれぞれ異なっています。外用薬の場合は皮膚表面に塗布し、浸透していくことにより効果を発揮します。内服薬の場合は成分が血液中に入り、血流に乗って白癬菌まで届く仕組みになっています。つまり、外用薬では届きにくかった皮膚の奥の方にある白癬菌にも対処できるということです。特に爪水虫などは外用薬で治療することが難しいケースも多いため、イトリゾールなどの内服薬を使用することが有効となります。イトリゾールの成分により、白癬菌の細胞膜合成を阻害することで水虫の治療を行うことができます。

イトリゾールが内服薬であることには他にもメリットがあります。それは効果が出やすいということです。外用薬の場合は白癬菌のいそうなところに塗るという使い方をします。しかし、白癬菌がどこにいるかについては大まかにしか分からないので、塗り漏れが出てしまうことも少なくありません。内服薬の場合は血流に乗ってさまざまな場所に届くことから、ほとんど全ての白癬菌へと効果を及ぼします。これまでに塗り薬を使っても水虫が治らなかった方にとっては特にぴったりといえるでしょう。同時に、いんきんたむしなどの治療ができることも大きなメリットです。またイトリゾールにはさまざまな細菌に対する効果があります。それゆえに水虫以外の治療にも用いられます。

ただし、イトリゾールなどの内服薬の成分が血流に乗るということには一定のリスクもあります。それゆえに基本的には医師による処方を受ける必要があり、状況によっては処方を受けられないケースもあるので注意しておきましょう。イトリゾールは水虫を効率的に治療できる優れた薬で、塗り薬よりも短い期間で治るケースも多いです。ところが、その分体への作用が大きいため、飲む期間と休薬期間の両方を作ることが重要となっています。このように飲む期間と休薬期間を作る両方をパルス療法といいます。塗り薬の場合はパルス療法を行う必要がほとんどありませんが、内服薬の方は注意点すべき点が多くあります。

爪水虫は全ての水虫の中で最も治りにくいといわれることもあります。しかし、内服薬を利用することで80%前後の方が爪水虫を完治させることができるようになりました。足の爪が生え変わるまでには半年から1年かかるので、服用もその間続けることが重要です。長い目で見て治療していくことによって完治できる可能性が高まります。特に塗り薬を使うことができない場所にできてしまった水虫には、イトリゾールを始めとする内服薬を使うことが非常に大切です。

処方される際には年齢や状況、肝臓の機能などを詳しく確認する必要性が高いとされます。例えば年齢が65歳以上、または14歳以下の方へは処方できないケースもあります。また他の医薬品を服用している場合はその組み合わせが重要となります。そのことは塗り薬との大きな違いでもあります。他の病を治療している場合には自己判断で飲み始めるのではなく、問題がないか医師の診断を受けることが大切です。状況によって処方される薬の量が変わるケースも珍しくありません。